構想3年
私の焼いたガトーショコラの販売が実現した事をすべての人に感謝します。
お菓子作りが好きで、自宅で焼いた様々なお菓子達、衛生面も材料もこだわって作っていても、お店の商品じゃない食べ物を、家から持ち出し食べてもらうのはどうかなぁと思っていました。
そんな私に転機が…
子供がお世話になっていた部活動のバーベキューの持ち物確認の電話中、デザートを作ってきてくれる? と仲良しの母友から軽くお願されて…
それがバーベキュー前日の21時
まだ営業しているスーパーに買い出しに行き、徹夜でプリンとシュークリームを大量に焼き持参しました。
当日、子供達や父母が笑顔で食べてくれたあの日の経験は今の私の原動力になっているかもしれないです。
とろけるタイプの半熟ガトーショコラを焼き始めたのも、ちょうどこの頃、日本各地のおいしいと評判のガトーショコラを食べ比べ、この3年で0.1%の配合を変えながら甘さを控えた生チョコのようなくちどけを目標に何百回、1000個を超えるガトーショコラを焼いてたくさんの人に試食してもらいました。
完成したレシピに安全性とおいしさ重視で厳選した材料を使い焼き上げた、とろけるくちどけの半熟ガトーショコラ。
金のガトーショコラは、半熟ガトーショコラの生地にオーガニックのカカオニブ(カカオ豆)をトッピングして焼き、金箔をON! カカオ感じる大人の半熟ガトーショコラに仕上げています。
菓子製造の許可を得た現在も初心を忘れないで材料、衛生、製法にこだわり、笑顔を呼べるお菓子作りをしていきたいと思っています。
思いつきで浮かんだフルーツ味のガトーショコラ
ヒントは、百貨店で買ったトリュフやボンボンショコラでした。
数ヶ月前、金のガトーショコラの試作を繰り返している頃に、ほんとに美味しいトリュフに出会いました。
そのトリュフは、チョコレートとガナッシュがそれぞれの味を感じさせながら、口の中で調和しながらとろける。今まで食べていたトリュフやショコラとは段違いにおいしくて感動したくらいです。
そんなトリュフを食べながら思いついたのが、ガトーショコラとフルーツのマリアージュでした。チョコレートとフルーツの融合です。
フランスの有名パティシエとお話しすることができた際に、チョコレートと合わせるフルーツで意見を頂いた事もあり、フランボワーズに決定!見た事も、食べた事も、聞いた事も無いフランボワーズのガトーショコラでしたが、不思議なことに、思いついた当初からその組み合わせのガトーショコラの味に確かな自信がありました。
それからは完成を目指して、試行錯誤、試作を繰り返してきました。
ブラックチョコレートだけだとフランボワーズの酸味と調和してくれなくて、徐々にスィートチョコレートも取り入れ、現在のレシピではヴァローナのホワイトチョコレートと、フランボワーズピューレがガトーショコラと一緒にお互いを引き立てながらとろける至福のおいしさです。
表面はホワイトチョコレートとフランボワーズで模様を描いた、Only One のガトーショコラです。
2015年のフランス研修でクリスティーヌフェルベールさんの工房で教えて頂いたジャム作り、そしてお土産に頂いたのがパッションフルーツにマンゴーを合わせたジャムでした。今まで出会った中でナンバーワン!最高に美味しいジャムだと思いました。
パッションフルーツとマンゴーを合わせた美味しさを知り、そんな最高の味を再現する為に、先ずはコンフィチュール作りからスタートしました。
パッションフルーツが、マンゴーとヴァローナのホワイトチョコレートに引き立てられるバランスでガトーショコラととろけるようフルーツソースにしてビター生地とミルク生地で挟み三層に焼き上げました。
美味しいものを作り出すには先ず材料からだと思っています。 同じ野菜でもその時々いろいろで、最高の味の素材に出会える事は私の記憶に鮮烈に残ります。
それは、数年前に買ったキャベツの味だったり、旅行先で手に入れた調味料だったり、初めて食べる素材や調味料にも興味があり、その素材を活かし手を加える事、まだまだ味への興味は尽きません。
今回ご紹介する抹茶ガトーショコラプチは、
小学4年から茶道教室に通った経験から抹茶には馴染みがあり、
毎日飲む緑茶にも抹茶をたててブレンドするほど抹茶にはまっている私が自信を持ってオススメできる大人味のとろける抹茶ガトーショコラです。
ヴァローナのホワイトチョコレートをたっぷり使用し、愛知県西尾市の上質な抹茶を多めの配合で合わせることで、苦味と甘みのバランスを取っています。
上質な抹茶特有の艶やかで鮮やかな抹茶色と風味を味わっていただきたい一品です。